ニコニコ大逆転将棋「詰将棋かるた」が面白かった
先日12月2日にニコニコ生放送で放送された、「詰将棋かるた」を見ました。
正直どんなゲームをするのかあんまり想像ついてなかったんですが、
詰将棋力が極めて低い私
(1手詰めでも怪しさいっぱい)
でもかるたなら多少楽しめるのかな?
わからなくても木村一基九段が解説してくれるみたいだから大丈夫かな?
と半信半疑で見はじめました。
詰将棋の答えの札を取る、というのはなんとなく想像がつきましたが、
はじまってみると出題は鈴木環那女流の読み上げのみ、というのはびっくり。
視聴者には詰将棋の図を見せてもらえるのですが、
回答者は読み上げられる符号のみで、脳内に状況を描いてそれを詰ませなければいけないという……!
しかも、何手詰めかも宣言はありません。長手数の問題の中に、突然1手詰めが出てきたり揺さぶりがあります。
え、難しすぎない?!
これはお手つきが頻発とか、誰もできない問題もあるのかなあという気がしたのですが……そんな事はなく、プロ棋士の凄味をまざまざと感じる戦いとなりました。
斎藤王座は至ってゆったり、答えがわかると『ポフッ』といった風情で札をタッチします。端っこにある時はシュッと払ったりするけど、あくまで優しく。札を取っても控えめな態度は、まさにタイトルホルダーといった風格。いや、元々おっとりていて、すごく感じのよい方なのかな、というのが伝わってきました。
対する佐々木勇気七段は、元気爆発といった勢いで札に食らいつきます。
なんか……なんか性格が出て面白いww!
プロ棋士の先生方は棋戦では勝ち負けにあまり動じず、静かに戦い、こらえて感想戦までする精神力の方々ですが。
特に佐々木勇気七段の、本当に素直な喜び方や悔しがり方がほんとに天真爛漫で、見ていてついつい笑顔になるし応援してしまう熱戦ぶりw いやあ、勇気先生ってこんなに可愛い方だったとは😂
解説の木村九段をして「リアクションを見てるだけで楽しい」と言わせる戦いっぷりでした。
2戦目は行方尚史八段VS窪田義行七段。少し年齢層が上がって、渋い戦いになるかと思いきや、戦前のトークで早くもぶっこんでくる窪田先生ワールドに行方先生は笑いっぱなし。というか解説の木村先生も中村桃子女流も皆ついつい笑いが止まらない状態に。
「異次元の窪田ワールドに巻き込まれないようにしないと😂」と既に巻き込まれ気味の行方先生でしたが、いざかるたが始まって見ると凄い! 凄すぎる! 行方先生の集中力と、お茶目さと、詰将棋の凄味をめちゃめちゃ感じました。なめちゃん(行方先生)かっこいいー!! ってコメントが弾幕のように何度も流れて渦のよう。
一方の窪田先生は、読み上げから詰将棋を解く……というスタイルに若干の不慣れさが見受けられたのですが(そりゃそうだよね)、札を追う動きや折々で発せられるコメントがまさに異次元ワールドで、ゲームの盛り上げ力がすごかったです。神吉先生のツッコミも相まって、私もつい声を出して笑ってしまうことが幾度もw
試合の結果はここでは伏せますが、決勝戦もものすごい白熱で、うわあああああと大声が出るシーンもあり、将棋がわからなくてもやたら面白い企画でした😂詰将棋を自力で解ける方は更に面白かったんじゃないでしょうか。
(私も1手詰めがたまたま当たってた時にすっごい嬉しかったので、簡単な問題が混ざってたのはありがたかったです。でも、詰将棋がわからなくても十分楽しそう)
詰将棋の世界と、当たり前ですがプロの先生方の頭脳って凄い!
そして将棋界、個性が強くて人材豊富😂 今回出場された4名の先生それぞれの人柄の良さと楽しさが伝わってきて、本当におすすめのコンテンツでした。一気にみなさんのファンになってしまった。また第二回第三回と続いてくれたらいいなあ。
まだニコ動で見逃し配信されているのと、あとは2019年1月3日 NHK BSプレミアムで放送される「一・二・三!羽生善治の大逆転将棋」でも編集したものが放送されるようなので、どんな風にBSに流れるのか楽しみに待ちたいと思います。